KItoTEtoブログ担当のオウルです!
今日は少し個人的な話から…
先日、友人へとある木のおもちゃをプレゼントした時のことです。
友人は大変喜んでくれました。
かわいらしさと丁寧なつくりに惹かれたそうです。
それと同時に何気なく口から出た
「木のおもちゃなんて持ってないから嬉しい」
という言葉が耳に残りました。
確かに。
子どもがいない家庭におもちゃがなくてもなんら不思議じゃないですよね。
(僕のようにおもちゃ好き人間は別として)
生活の中におもちゃが入り込むキッカケなんてなかなかないし、それどころか「木」と「おもちゃ」というイメージ自体が結びつかないのでは!?
独身の友人からしてみたら、木のおもちゃはとても新鮮な存在として映ったのだと思います。
木のおもちゃに携わる身としては
もっと世の中に木のおもちゃの良さを知ってもらいたい!
というわけで、大人が木のおもちゃを持ってほしい理由をリスト化してみました。
①クリエイティブに触れられる
おもちゃはアイデアが形になったもの。
すなわち、音楽、絵画、彫刻などと同じ芸術品です。
人の発想力は時に自分の感性を大いに刺激しますよね。
特に木のおもちゃは職人さんたちが丹精込めてひとつずつ作る
「触れる」に重きを置いた芸術と言えます。
掴む、転がす、回す、積む、叩くなどのアクションは人間が本能的に快感を覚える行動です。
それらをいかに楽しく膨らませて、遊びに昇華させるのか。
職人さんのアイデアと、確かなものづくりは大人でも感銘を受けるものばかりです。
指一本で複数の歯車が一斉に動き出す仕掛けは快感そのもの。カタカタ音も気持ちいい!
②見た目に癒される
「触れる」の次は「飾る」です。
これは子どもにはない、大人特有のおもちゃとの付き合い方です。
飾るという観点からすると、無塗装であたたかみのある造形の木は、
視界に入るものとして優しく、飽きが来づらいと言えます。
人間は木製品が傍にあると本能的に癒されると言われていますので、部屋のオブジェとして最適です。
「華やかさ」よりは「奥ゆかしく」。「好かれる」よりは「嫌われない」。
どちらがいいという話ではありませんが、長く愛用する上で意外と大事なポイントなのではないかと思います。
KItoTEtoではないですが、2018年度のグッド・トイ大賞を受賞した「木つみ木」は「飾る」に重きを置いたおもちゃであると言えます。
③経年変化を楽しめる
「触れる」「飾る」を繰り返すうちに「変化」が生じます。
靴や、鞄などの革製品にも同様のことが言えますが、天然素材の製品は使い込むことで、手の油分などを吸収して色の深みと艶が生まれ、経年変化を起こします。
いわゆる「味が出る」というやつです。
左が新品。右が店頭サンプル品。色が濃くなっているのがわかるでしょうか。
(写真はカラマツのカスタネット/ナルカリクラフト)
過去記事でも触れましたが、木材はメンテナンスをきちんとすればとても長持ちします。
ひとつのカバンや財布、ぬいぐるみなどを長く愛用している方も多いかと思います。
愛用品はただの「モノ」ではなく「パートナー」のような存在になりますよね。
経年変化が起こる。それはすなわち、そのモノと自分が一緒に生きてきたことを強く象徴しているのではないかと思います。
④誰かにあげられる
さて、 思う存分大事にしたら、来たるべきタイミングで子どもたちに「あげる」のもいいと思います。木のおもちゃは時流に流されづらいので、どの世代でもほぼ同じ遊び方で遊ぶことが出来ます。
「これは〇〇年も前のおもちゃなんだよ」
「こうやって遊ぶんだよ」
と、コミュニケーションが生まれるキッカケにもなりますし、モノを大事にすることの良さを教えることが出来ます。
でも「あげましょう」ということではありませんよ!
選択肢として「あげる」が存在すること自体に価値があるのです。
おもちゃというのは「世代を越える」という要素を持っているものだと思います。
「あげる」を視野に入れておくことで、自分自身モノに対する接し方も変わってくるのではないでしょうか。
◎まとめ
木のおもちゃは大人向け、ということではありません。
あくまでもメインユーザーは子ども。
しかし「大人にこそわかる価値」が多分にあることがおわかりいただけたと思います。
KItoTEtoにはそういった「発見」がたくさん込められています。
職人さんたちのものづくりに対する思いや、自分たちのルーツに触れる「国産材」に対するこだわり、 そして何よりも「遊びのチカラ」を感じ取れるシリーズです。
大人の方でも手に取ってみると必ず「ハッ」とする部分があるはずです。
僕はそれから友人へのプレゼントは木のおもちゃを贈る機会が増えましたが、
みんな喜びとともにとても新鮮な顔をしてくれることが印象的です。
ぜひ一度、贈り物として木のおもちゃを贈ってみてください。
「いいモノ」というのはジャンルや好み問わず人の心を動かすものだと思いますよ!